『歯を磨いてはいけない』は『歯磨きをしない』ではない!本当の意味はアレをコントロールすること

あなたは『歯を磨いてはいけない』と聞いたことがありますか?

実際本も出版されています。

しかも歯科衛生士の方や歯科医の方が書かれているものがあるんです。

これを書かれている方は、京都の歯科クリニックの院長です。

タイトルだけ見ると、『え?歯磨きしなくてもいいの?』となりますよね。

心の中は『やっほーい!!』と大喜びです(笑)

しかしこのタイトルだけを真に受けると、あなたは歯を失います。

なぜかというと、『歯磨きをしてはいけない』と書いていないからです。

は?って感じですよね(笑)

この本は『歯磨きは歯を磨くのではなく、プラークコントロール(細菌を減らすこと)すること』と言いたいのです。

今回はこの『歯を磨くな!プラークコントロールが大事!』を深掘りしていこうと思います。

歯磨きは『歯』だけ磨く!は間違い

あなたは『歯磨き』と聞くと、歯だけ磨くと思っていませんか?

これはちょっと違います。

え?あとどこを磨くの?ってなりますよね(笑)

もちろん歯を磨かないといけないのですが、歯磨きの本当の目的は『プラーク(歯垢)の量を減らすこと』です。

プラークは『歯』だけについてるわけではありません。

歯と歯ぐきの境目、歯と歯の間にも溜まっています。

歯の表面だけを磨いても、虫歯・歯周病は予防できません。

『アレをコントロールすること』は『プラークコントロール』のことである!

この記事のタイトルにも書いてる『アレをコントロールすること』は、プラークをコントロールすることなのです。

『プラークコントロール』をあなたは聞いたことがありますか?

プラークコントロールとは・・・

虫歯・歯周病の原因であるプラーク(歯垢)の量を減らし、歯ぐきや歯に悪影響を及ぼさないようにコントロールすること

プラークは歯垢のことですが、正式には『バクテリアルプラーク』といって『コケのように集まった細菌集団』という意味です。

コケってべったりと岩などにひっついてますよね?

プラークも歯にべったりついていて、細菌もうじゃうじゃいます。

(プラーク1mg中、約1〜2億いるといわれています)

プラークの量が増えるということは、細菌の数も同じように増えていきます。

そこであなたの免疫力が落ちていれば、歯周病や虫歯になりやすくなります。

よくあるのが、疲れているときに親知らずの歯ぐきが腫れるというやつです。

あなたも経験はありませんか?

体が元気な時は細菌が悪さをしても免疫力でカバーできます。

しかし体が疲れて免疫力が下がり細菌をやっつけれなくなった時にカバーできず、歯ぐきは腫れてしまいます。

こうならないように日頃からプラークコントロールをして、細菌の数を減らしておくことが重要なんです。

今まで通り歯磨きしていればいいんじゃないの?って思いますよね。

いやいや、違うんです。

正しい歯磨きでプラークコントロールを!

正しい歯磨きは、虫歯予防・歯周病予防で多少異なってきます。

虫歯・歯周病予防別の磨き方

《虫歯予防》

  • 歯の表面に対し直角に歯ブラシを当て、小刻みに動かす(表も裏も磨く)
  • 奥歯の溝の部分に歯ブラシの毛先を当て、小刻みに動かす
  • 最後にフロスを通す

《歯周病予防》

  • 歯の表面に対し歯ブラシを斜め45度に当て、小刻みに動かす(強く磨かない)
  • 前歯の内側は歯ブラシを縦に使う
  • 奥歯の内側も表側と同じく、斜め45度に当てる
  • 最後に歯間ブラシやフロスを使う
参考 ブラッシングテーマパーク8020

ほとんど同じようなやり方ですが、虫歯予防は歯の表面をメインに、歯周病予防は歯と歯ぐきの境目をメインに磨いていきます。

力加減も歯の表面を磨く時は多少強めに、歯と歯ぐきの境目は優しく磨きます。

この磨き方を片方だけでなく、両方やってくださいね。

プラークコントロールにはフロスや歯間ブラシが重要!!

 

あなたはフロス(糸ようじ)や歯間ブラシを使っていますか?

歯ブラシだけだと、歯磨きがめちゃくちゃ上手な人で6割程度しか取れません。

後の3割は歯と歯の間に残ったままです。

しかも細菌たちは空気に触れる場所が嫌いなので、歯と歯の間に身を潜め仲間を増やしていきます。

特に奥歯の歯と歯の間は1番空気に触れにくい場所なので、細菌にとったらパラダイスです(笑)

では仲間を増殖させないようにするにはどうすればいいか。

歯間ブラシやフロスを使わないといけません。

歯ブラシと歯間ブラシやフロスを使って、8割ほどのプラークを除去できるといわれています。

これだけプラークを減らすことができれば、虫歯・歯周病の予防がかなり期待できます。

プラークをゼロにできなくていい

歯ブラシと歯間ブラシなどを使ってもプラークはゼロにはなりません。

実はそれでいいんです。

プラークコントロールは、細菌の量を減らすことです。

ゼロにしようとすると、力が入りすぎたり何回もやりすぎたりします。

それでは歯や歯を傷つけてしまいます。

丁寧にやるのは、1日1回で大丈夫ですよ。

できれば夜寝る前が最適です。

寝ている間は唾液も減り、お口の中の温度は上がって細菌にとって仲間を増やすには絶好の場所となるからです。

正しい歯磨きをしてプラークを減らしておけば、寝ている間にどんどん増えていくことはありません。

3ヶ月に1度の定期検診は必要

先ほども言いましたが、毎日丁寧に磨いても完璧にプラークをゼロにはできません。

そこで、プロである歯科医師や歯科衛生士の方にお口の中をみてもらう必要はあります。

プラークコントロールは、おうちでやるホームケアとプロの方に綺麗にしてもらうプロフェッショナルケアでうまくいきます。

3ヶ月に1回綺麗にしてもらうからと、おうちでの歯磨きをおろそかにしてしまってはプラークコントロールはうまくいきません。

綺麗になる日が3ヶ月のうちでたった1日しかないからです。

逆に丁寧にしているから歯医者さんには何かあってからでいいと思っている場合、虫歯・歯周病がひどくなって気づく可能性が高いです。

これでは歯を失う確率が上がってしまいます。

虫歯も歯周病も早い段階で治療することが大事です。

3ヶ月に1回なんて行くのが面倒臭い・・・と思うかもしれませんが、1年で4回しか歯医者さんに行かない計算になります。

どうです?意外と少ないでしょ?

あなたの歯を守っていくためにも3ヶ月に1回の定期検診を受けてくださいね。

 

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